Facebookが集めたいのは感情情報

突然だがFacebookとは何だろうか?

単なる仲間とのコミュニケ―ションツールなのか。

その為だけにこれほどまでに広がったSNSアプリなのか。

たしかにユーザーにとってみれば便利で楽しいツールだ。

もちろん運営しているFacebook社には狙いがある。

それは世界中にFacebookを広め、人々のリアルな生活の基盤(プラットフォーム)になることだ。

仮想社会ではなく、Facebookがリアルをそのまま反映した社会にしたいのだ。

それはFacebookの仕様を見ればわかる。

2015年から「いいね」以外にも「超いいね」や「悲しいね」「すごいね」「ひどいね」などの感情ボタンが追加された。

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これにより何が起きたか。

それまでは反応といえば「いいね」しかなかったわけだから、「いいね」と言う以外に反応するとすればコメントを残すしかなかった。

しかし、コメントを残すには労力がいる。

その後やりとりが続く上に、他の人のコメントの通知が来ることもある。

その結果、何も反応をしないということになる。

反応がないと投稿する側も面白みがない。
しかし、さまざまな感情をボタン一つで表現できるようになってからというもの、ネガティブな投稿に対しても反応しやすくなった。

「いいね」と言えない投稿にも反応できる。

おかげでFacebookのニュースフィードにはさまざまな種類の「感情」が溢れかえるようになった。

怪我をした、風邪を引いた、腹立つことがあった、ものを無くした…。

このようなネガティブな会話も、リアルなコミュニケーションでは普通にあるはず。

Facebookは仮想空間のコミュニケーションではなく、リアルな社会をそのままごっそり反映させたいと考えている。

ならばどのような投稿をし、どのような反応をすれば良いのか、必然的に見えてくるのではないだろうか。

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