Facebookをやっているのは中高年のオジサンやオバサンで、若い人たちはあまりやらない…。
と言われているが果たして本当だろうか?
ソーシャルメディアラボの記事によると、
2017年の国内Facebookアクティブユーザーの数は2700万人で、2016年の2400万人からさらに増えている。
月間アクティブ率も前年53.1%から56.1%とアップ。
では年齢層は?
たしかにユーザー数の分布では40代がトップだが、それに次いで多いのが30代。
そして20代は、50代60代よりも多い。
これは日本の人口ピラミッドを見ればわかるが、
Facebookユーザー数の年齢分布は人口に比例しているだけといえる。
利用者の割合で見てみる。
なんと20代30代の方が40代よりも高い。
人口に対するユーザー数では若い人の方が割合が高いのだ。
事実、若い人もFacebookをやっている。
大学生なども、友人関係やサークル、ゼミなどのコミュニティツールとしてフェイスブックを活用している。
ではなぜFacebookをやっているのは中高年だけ、というイメージがあるのか。
一つは単純に先にあげた人口の問題だ。
次に利用目的。
若い人は社会に出る前からスマートフォンを持ち、ネット社会に慣れている。
SNSリテラシーが高いためツイッター、インスタグラム、LINEなどさまざまなSNSを巧みに操り、その特性に応じて使い分けている。
Facebookは多種あるツールのうちの一つなのだ。
一方、中高年はここ数年の間にFacebookを知り、その楽しさを憶えた。
疎遠になっていた旧友と繋がったり、仲の良い人の日常を見たり、同じ趣味の人と情報交換をしたり…等、リアルでは難しかったことをFacebookは叶えてくれる。
それが新鮮だから、自分も積極的に投稿し、コミュニケーションを図っている。
SNSはFacebookしかやっていない、という中高年は多い。
若者のFacebookユーザーは、仲間内でグループを作ってあり、限定で投稿することも多い。
ニュースフィードは観ても、反応せず、ただ見るだけという「見る専」の人もいる。
中高年は律儀だ。
人が投稿すれば、「見なくては」と思い、「いいね」して積極的にコメントを残す。
反応することで、さらにその友達にも拡散効果が起こり、投稿が活性化する。
結果、中高年の投稿はよくニュースフィードに上がる。
そしてもう一つ。
中高年はSNSをビジネス用途に使う。
自分の仕事の情報を投稿し、営業やブランディングに使う人が多い。
Facebookの個人アカウントを直接ビジネス用途として使うのは禁止されているが
「仕事でこんなことしてます」、「仕事でこんな所に来ました」などでアピールすることができる。
また、イベントやセミナーの告知にも使っているだろう。
集客に繋がるなら…と、ビジネスパーソンが積極的に活用しているのも、中高年の投稿が増える要因だろう。
仮に今の若者でFacebookを利用していない人でも、
社会にでて、集客の難しさやクライアントとの関係性の大切さを知れば、ビジネスパーソンとしてFacebookの重要性を知り、利用し始めるだろう。
ちなみに本家アメリカのFacebookユーザー分布は、利用者、割合とも若者が圧倒的に高く、20代に至っては実に9割の人が利用している。
ビジネス利用のページ数も世界的に伸びてきており、その勢いは止まらない。
個人・企業ともにFacebookが実生活に根付いているのだ。
Facebookはオジサンオバサンのオモチャだと思っているのは、SNSリテラシーの低い日本人の思い込みではないだろうか。
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https://matsumoto-media.com/2017/08/25/post-211/